政策と実績

産後の家事サポートの強化

着手 令和5年12月
課題 産後の家事サポートに関係するつくば市の事業は以下の通りであり、産後4週目以降の家事サポートが、公的な事業としては手薄な状況である。
【つくば子育てサポートサービス事業(通称ファミサポ)】

1時間800円~で家事援助サービスを受けることができるが、利用できる期間は産後3週間まで

ファミサポ.png
(出典:つくば市社会福祉協議会公式サイト(令和6年4月時点))
【ホームスタート事業】

未就学児の保護者が無料で利用できるが、家事を完全にお願いできる訳ではなく、ボランティアの方と一緒に協働することが前提とされており、利用時間についても、1回あたり2時間で4回程度(合計8時間程度)の利用が想定されている。

ホームスタート.jpg
(出典:NPO法人kosodateはぐはぐ公式サイト(令和6年4月時点))
政策 産後4週目以降の家事サポートを強化する。
実績
  • 令和6年4月1日施行の改正児童福祉法において、産後の家事サポートを含む「子育て世帯訪問支援事業」の実施が市町村の努力義務となったことから、当該事業として、産後4週目以降の家事支援を強化していくことを議会で提案した。
    令和9年度に子育て世帯訪問支援事業の制度設計及び業者選定等の検討を行う旨の答弁を得た。

  • つくば子育てサポートサービス事業(ファミサポ)で実施している産後3週間までの家事支援の期間を拡充することを議会で提案した。
    令和7年度末までに検討する旨の答弁を得た。


これまでの経緯

  • つくば市内で乳児を子育て中の市民の方々から、「つくば市のファミサポは産後3週間までしか家事援助サービスを受けることができない。産後の家事サポートをもっと充実させてほしい。」とのご意見を度々いただく。

    →令和6年4月1日施行の改正児童福祉法において、産後の家事サポートを含む「子育て世帯訪問支援事業」の実施が市町村に努力義務として課せられることを把握。

  • 令和5年12月
    つくば市議会の一般質問にて、千代田区・品川区・浜松市における先進事例をふまえ、子育て世帯訪問支援事業として、産後4週目以降の家事支援を強化していくことを提案したところ、以下の答弁を得た。
    子育て世帯訪問支援事業については、改めて国の通知や他自治体の事例等を確認しながら、令和6年度中に対象者をはじめとした事業内容を検討します。

  • 令和7年2月
    つくば市議会の一般質問にて、子育て世帯訪問支援事業についての検討状況等を質問したところ、以下の答弁を得た。
    子育て世帯訪問支援事業の検討については、市で実施している子育て支援施策の整理や複数の他自治体へ事業の実施方法や対象者の範囲などのヒアリングを行いました。

    Q)子育て世帯訪問支援事業の対象者をはじめとした事業内容について、今後の方向性はどのように考えているか?

    今後の方向性については、現時点で定まっていません。
    今後、他自治体へのヒアリングの結果を受け、収集した情報を踏まえたより詳細な検討を進めていきます。

    Q)いつまでに方向性を固める予定か?

    本年6月を目途に決定します。


  • 令和7年9月
    • つくば市議会の一般質問にて、子育て世帯訪問支援事業及び産後の家事支援の強化について質問したところ、以下の答弁を得た。(質問・答弁の全文はこちら
      Q)子育て世帯訪問支援事業についての検討結果は?

      子育て世帯訪問支援事業については、本年7月から業務委託を開始した支援対象児童等見守り強化事業と対象者及び事業目的が重複することから、令和8年度に支援対象児童等見守り強化事業の内容や実施方法の検証を行い、令和9年度に家事支援等を事業内容とする子育て世帯訪問支援事業の在り方を検討します。

      Q)令和9年度の具体的な検討事項は?

      令和9年度の具体的な検討事項については、子育て世帯訪問支援事業の制度設計及び業者選定等を想定しています。

      Q)産後の家事支援を強化するため、つくば子育てサポートサービス事業(ファミサポ)で実施している産後3週間までの家事支援の期間を拡充することの必要性と可否について、市の見解は?

      産後の家事支援の強化については、子育て世帯の負担軽減等の観点から重要と認識しています。 家事支援の拡充については、現在の実施体制の検証を踏まえ検討します。

      Q)いつまでに検討するか?

      令和7年度末までに検討します。

    • つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、ファミサポにおける家事支援の期間拡充について、令和7年度末までに検討する際に、「さわやかサービス」の活用の可能性についてもあわせて検討することを提案した。
      【参考】
      「さわやかサービス」とは、つくば市から社会福祉協議会に対する委託事業であり、高齢者や障がい者向けに、地域の方々の協力により有償で家事支援を行うという事業である。

      担当課である社会福祉課に確認したところ、同サービスの令和6年度の協力会員数は34人、それに対して利用会員数は28人であった。
      (家事支援を提供する側である協力会員よりも、その提供を受ける側である利用会員の方が少ない状況。)

      柏市の社会福祉協議会では、同様の「さわやかサービス」を実施しているが、その対象者として、高齢者や障がい者だけでなく、産前産後の方も含めている。