政策と実績

公立保育所の抜け出し防止対策(フェンスや門扉の隙間・高さの改善)



着手 令和5年12月
課題 令和5年11月1日および28日に、つくば市立保育所のフェンス等の隙間から児童が抜け出すという事案が立て続けに発生した。
政策 つくば市立保育所のフェンスや門扉の隙間および高さについて客観的な基準を設定し、それをふまえて点検や整備を行う。
実績 議会での働きかけの結果、以下の通り対応が進捗しています。

  • フェンスや門扉の隙間に関して幅11cm以下を基準として、令和5年12月にこども部職員が全ての公立保育所の点検を行ったところ、幅11cmを超える隙間が計48箇所(※)確認された。
    【※内訳】
    大穂2、上郷4、今鹿島2、上横場1、真瀬3、稲岡3、手代木南1、二の宮2、松代1、上ノ室1、上境3、上広岡1、竹園2、並木3、吾妻2、北条4、小田3、沼田2、作岡3、高見原3、城山2(岩崎・桜南は0)
  • 令和6年3月25日までに上記48箇所の対応がすべて完了した。
  • フェンス等の高さについては、令和5年12月の点検の際に計測を行った。
  • 令和6年11月に「つくば市立保育所におけるフェンス等の設置に関する安全基準」を策定し、フェンス等の高さは150cm以上隙間は11cm以下とすることを原則とした。
  • 新耐震基準を満たしている14の公立保育所について、フェンス等の工事の設計を令和7年1月に開始し同年6月には完了する予定。工事は令和7年6月から開始し、令和7年度中にはすべての保育所について工事を終える予定である。


これまでの経緯

  • 令和5年11月
    11月1日及び11月28日に、つくば市立保育所のフェンス等の隙間からから児童が抜け出すという事案が立て続けに発生。

  • 令和5年12月
    つくば市議会の一般質問にて、児童の抜け出しを防止するため、公立保育所のフェンスや門扉の隙間および高さについて客観的な基準を設定し、それをふまえて点検や整備を行うことの必要性を訴えたうえで、再発防止策について質問したところ、以下の旨の答弁を得た。
    • 公立保育所のフェンスや門扉の隙間に関しては、幅11cm以下を暫定的な基準として令和5年12月末までに点検を行う。その点検の際に、フェンスや門扉の高さについても現状を把握する。

    • 公立保育所のフェンスや門扉の隙間および高さの正式な基準については、令和6年9月末をめどに検討する。

    • 今後のスケジュール感としては、令和5年12月末までにこども部職員が点検して洗い出した危険箇所全てについて、すぐに対応可能なものについてはすぐに対応し、予算措置等が必要なものについては令和6年2月末までにその対応スケジュールを決定する。その上で、令和6年度以降、そのスケジュールに沿って対応を進める。

  • 令和6年3月
    • 3月4日
      つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、令和5年12月の点検結果及び対応状況について質問したところ、以下の旨の答弁があった。
      • 令和5年12月に行った公立保育所の点検では、幅11cmを超える隙間が計48箇所(※)確認された。
        【※内訳】
        大穂2、上郷4、今鹿島2、上横場1、真瀬3、稲岡3、手代木南1、二の宮2、松代1、上ノ室1、上境3、上広岡1、竹園2、並木3、吾妻2、北条4、小田3、沼田2、作岡3、高見原3、城山2(岩崎・桜南は0)

      • 上記箇所のうち、23箇所は既に対応済みであり、残りの25箇所は令和5年度中に対応完了予定。

      • フェンス等の高さについては、令和5年12月の点検の際に計測は行った。高さの基準設定については必要に応じて有識者等から意見徴収し、令和6年度にかけて検討のうえ、令和6年9月末までに判断する。高さが決まったら、それに応じて予算を計上して対応する予定。
    • 3月25日
      幅11cmを超える隙間計48箇所のうち残りの25箇所の対応状況について、令和6年3月25日までにすべての対応が完了した。

  • 令和6年9月
    つくば市議会の一般質問にて、①公立保育所のフェンスや門扉の隙間および高さの基準の検討状況ならびに②基準決定後の改修工事のスケジュールについて質問したところ、以下の旨の答弁を得た。
    • ①公立保育所のフェンスや門扉の隙間および高さの基準の検討状況
      児童の抜け出し防止のためのフェンス及び門扉の隙間並びに高さの基準については、現在調査・検討を行っています。

      まず、基準設定の必要性に関して、令和6年5月の子ども・子育て会議において有識者等に課題を報告し、意見をいただきました。また、公立保育所の所長及び主任保育士へのヒアリングや、民間保育園への視察も実施しました。それらを踏まえ、フェンス設置等の手法や予算規模について、総合的に勘案して基準の検討を進めていますが、9月末までの判断が困難であり、10月の子ども・子育て会議で具体案を提示する予定です。

      市としては基準設定の必要性を強く認識していますので、子ども・子育て会議の意見を踏まえ、遅くとも令和6年度末までに隙間及び高さの基準について決定します。


    • ②基準決定後の改修工事のスケジュール
      令和7年度から順次改修工事を進めていく予定です。


  • 令和6年12月
    つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、議案第50号(令和6年度つくば市一般会計補正予算(第6号)p.33(款)3.民生費(項)2.児童福祉費(目)4.保育所費 13.保育所管理に要する経費)のうち、保育所フェンス工事設計委託料の詳細について質問したところ、以下の答弁を得た。
    Q.どこの保育所においてどのような仕様のフェンスを工事することを設計する予定でしょうか?

    工事実施箇所としては、新耐震基準を満たしている14の保育所を実施予定となっています。
    実施する工事の内容としては、保育所のフェンスの高さ及び隙間に関する基準を定めたことから、この基準に沿って既存のフェンスを改修するための工事となります。

    Q.高さ及び隙間についての基準を具体的に教えて下さい。

    名称としては「つくば市立保育所におけるフェンス等の設置に関する安全基準」というものになります。
    令和6年11月に策定したものとなります。

    この中で、安全基準として、児童が乗り越えを防止するためにフェンス等の高さについては150cm以上、すり抜けやくぐり抜けを防止するためにフェンス等の隙間が11cm以下とすることを原則とするという基準となっております。

    Q.工事の設計が完了するのはいつ頃になる予定でしょうか?

    令和7年1月より設計委託を開始して、令和7年6月には完了する予定となっています。

    Q.設計を終えた後、工事についてはいつ頃完了する予定でしょうか?

    設計が終わった保育所から順次工事発注準備を進めていき、工事自体は(令和7年)6月から開始を予定していて、令和7年度中にはすべての保育所について工事を終える予定となっています。

    Q.設計及び工事について、どの保育所からやるというような着手の順番があれば教えて下さい。

    工事を開始する順番はまだ決まっていないのですが、今回の設計をしていく中で、施工が容易に実施できそうな構造の保育所から順次進めていこうと考えています。


補足:公立幼稚園における対応

  • 令和6年12月つくば市議会の総括質疑にて、議案第50号(令和6年度つくば市一般会計補正予算(第6号)p.47(款)10.教育費(項)4.幼稚園費(目)1.幼稚園費 11.施設設備に要する経費)のうち、各種工事設計委託料の委託内容の詳細について質問したところ、以下の答弁を得た。
    各種工事設計委託料の内容については、市内各幼稚園において、園児の抜け出し防止用のフェンス(高さ150センチメートル以上)を設置するための設計業務の委託料で、2園分を予定しています。


    Q.高さ150cm以上のフェンスは、将来的にすべての公立幼稚園において設置される方針でしょうか?

    フェンスの整備については、全ての公立幼稚園で行う予定です。

    Q.抜け出し防止という観点からは、フェンスの高さだけでなく隙間への対応も重要かと思いますが、今回委託する設計業務の中には、隙間についての対応も含まれているのでしょうか?

    既存フェンスの隙間については、令和5年12月までに全ての公立幼稚園を調査し、令和6年6月までに、幅が11センチメートル以下になるよう対応していますので、今回の工事設計委託の内容には含まれていません。


    Q.フェンスの整備について、全ての公立幼稚園で行う予定とのことですが、いつ頃までに、全ての公立幼稚園におけるフェンスの設置を完了する方針でしょうか?

    令和6年度予算において、桜幼稚園、茎崎幼稚園、竹園東幼稚園、松代幼稚園の実施設計を契約しています。
    令和6年の12月補正で2園分(筑波幼稚園・大穂幼稚園)、来年度当初に9園分(上郷幼稚園・谷田部幼稚園・島名幼稚園・手代木南幼稚園・二の宮幼稚園・桜南幼稚園・吾妻幼稚園・竹園西幼稚園・東幼稚園)の実施設計を予定しており、その後工事を発注し、令和7年度中には工事の完了を予定しています。