- 令和2年度から令和5年度にかけて、実質的に稼働している病児保育施設が2施設増え、受入可能な定員数は倍増しています。
年度 |
施設数 |
定員数 |
年間利用者数 |
R2年度 |
3 |
13 |
79 |
R3年度 |
4 |
19 |
864 |
R4年度 |
4 |
23 |
866 |
R5年度 |
5 |
27 |
1,608 |
R6年度 |
5 |
27 |
1,567 |
(※実質的に稼働していた施設に限定して算出)
- 令和6年度の年間利用者数(1,567人)を施設が稼働している年間平日数(247日)で割り返すと、1日あたりの平均利用者数は約6.3人であるため、利用ニーズに対してかなり余裕をもった定員数が確保されていることが分かります。
- 今後も利用ニーズと定員数の変化を毎年度ウォッチし続け、利用ニーズの増加により定員数が足りなくなってきた場合には市に改善を働きかけます。
- 病児保育施設を利用しやすくするための病児保育施設の空き状況の公開について、3年にわたり議会で働きかけた結果、病児・病後児保育施設の空き状況を確認できるシステムについて、令和8年度当初予算に計上し、令和8年度中に導入することを検討している旨の答弁を得ました!
これまでの経緯
- 令和2年10月
「病児保育の支援拡充」をマニフェストの一つに掲げ、つくば市議会議員に当選。
- 令和2年12月
つくば市議会の一般質問にて、病児保育のベビーシッター費用の助成制度(都内の複数自治体において実施)について市に提案したところ、つくば市には訪問型病児保育の事業所がないことから、制度についての検討をしていないとの答弁があった。
- 令和3年3月~4月
市内の病児・病後児保育施設「マハロ・キッズ保育園」さんとオンラインで意見交換をした上で、子育て中の市民の方々とともに施設見学を実施。
- 令和3年6月~
息子達の発熱時にマハロ・キッズ保育園さんを度々利用するようになる。
定員オーバーを理由に利用を断られることが無かったため、つくば市においては市内の病児保育施設によって病児保育ニーズをカバーできておりその利便性を高めることが重要なのではないかと考えるに至る。
- 令和4年9月
- つくば市議会の一般質問にて、病児保育施設の定員総数及び利用者数について質問したところ、令和3年度において実質的に稼働していた施設の定員総数は23名であり、年間の利用者数は延べ864人であるとの答弁を得た(※)。
※「令和3年度において実質的に稼働していた施設の定員総数は23名」という答弁がありましたが、施設ごとの利用者数を確認したところ、令和2年度から令和4年度にかけて、市に休止届を出さずに実質的に病児保育の受け入れを行っていなかった施設が1施設あったため、冒頭の表は当該期間において当該施設を除いて算定しています。
- さらに、病児保育施設の空き状況の公開について提案したところ、以下の答弁を得た。
病児保育事業の空き情報については、各施設によって発信の有無やその方法などが異なっているのが現状です。
情報の発信には、各病児保育施設の協力が必要不可欠であるため、各施設と連携しながら、市及び各施設のホームページやSNSを活用した情報の発信について協議していきます。
令和5年9月
つくば市議会の一般質問にて、病児・病後児保育施設及び一時預かり保育施設の空き状況の公開について、その必要性、検討状況および今後の方針を質問したところ、以下の答弁を得た。
病児・病後児保育施設及び一時預かり保育施設の空き状況の公開については、必要性があると考えています。現状においては、空きのある施設を探すため利用者が電話で複数の施設に問合せをするケースもあり、空き状況を公開することで利用者の負担を軽減し、利便性の向上につながるものと考えています。
空き状況の公開の検討については、市ホームページへの掲載を見込んでいましたが、施設側からの情報提供の負担や、更新手続に伴う最新情報の反映の難しさ等の課題があるため、実施を見送りました。今後は、システム導入による空き情報の公開を考えており、それに向けて現在、システム事業者からの情報収集や民間保育事業者からの意見聴取等を実施しています。
令和6年3月
つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、システム導入の検討状況について質問したところ、以下の答弁を得た。
一時預かり事業及び病児・病後児保育における空き情報公開のシステムについてですが、R5年度において4つの事業者にヒアリング等を行い、導入した自治体からも意見聴取等を行い比較検討等していきました。
そのような中から、一時預かり・病児保育の両方が予約・閲覧可能なこと、そして、マッチング方式ではなくて利用者が施設の空き情報を確認できてそのままシステム上で予約ができることの2点を中心に今検討している段階です。
この仕様について、来年度は民間保育園との協議等を行いながら導入に向けて進めていきたいと思っております。
令和7年3月
つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、システム導入の検討状況について質問したところ、以下の答弁を受けた。
病児・病後児保育における予約システムについては、他市町村の調査研究や民間保育園との病児保育連絡会での協議を実施するなど検討をしてまいりましたが、利用者と施設の双方が確認・共有したい情報が多く、かつ詳細であること、また、民間保育事業者が導入を望まない声が多かったことから、市として予約システムの導入の検討は見送る方針としました。
Q)システムを使って空き状況を公開できている自治体が複数ある中で、つくば市においてそれが難しかった理由をもう少し詳しく教えていただきたい。
つくば市では事業者が色々な種類に分かれているところがあるかと思います。
病院併設型のものがあったり、保育所で行っている施設であったり、預かるためのレベル差が非常にあるところが課題の一つと思っています。
また、すでに施設においては予約システムを導入して運用が開始されているところであったり、電話で個別に色々な連絡を取り合った方が良いというふうに考えている施設があったりというところで、考え方の差があり、システムで予約をするという答えに共通で持っていけなかったというところがあります。
Q)予約システムの導入以外で、ホームページの改良に関して何かできることとして考えていることはあるか?
まだ具体的には無いが、見やすいように検討していきたいと考えている。
令和7年9月
つくば市議会の予算決算委員会福祉保健分科会にて、病児・病後児保育施設の空き状況を確認しやすくする仕組みについての検討状況について質問したところ、以下の答弁を受けた。
病児・病後児保育施設の空き状況を確認しやすくする仕組みについては、システム導入によって市のホームページ上で空き情報等を確認できるように検討を続けています。
他自治体からの情報を参考に、現在は複数のシステム事業者と協議を行っています。
令和8年度当初予算に計上し、令和8年度中に導入することを検討しています。