政策と実績

公立小中学校のオンライン授業の実施及び質の向上

つくば市では、令和2年度にオンライン授業について以下の取組が行われ、令和3年9月には、緊急事態宣言に伴い、全てのつくば市立小中学校学校および義務教育学校においてオンライン学習が実施された。

  • 教育局から学校へオンライン授業のモデルカリキュラムを提示し、それを基に学校ごとに実態に応じた具体的なカリキュラムを作成
  • 学校間格差が生じないように、オンライン学習で使用できる教材や実践例の作成、操作マニュアル等をまとめ、活用できるよう各学校に提供
  • オンライン授業の実践事例について、教育局を通して各学校へ周知するとともに校長会で共通理解を図った


さらに、令和3年9月に実施したオンライン学習について、児童生徒・保護者・教員から上がった意見をふまえ、以下の通りの対策が実施された。

  • ネットワーク環境について、令和3年度中に、児童生徒が学校でGIGA端末からインターネットに接続する際の回線の増設および教職員が使用するネットワーク回線の増設を行った。
  • オンライン学習の方法について、総合教育研究所が中心となり、令和4年度に、学校への訪問研修や希望する教員への研修などを実施した。

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実現までの経緯

  • 令和2年10月:「効果的なオンライン授業の実現」をマニフェストの一つに掲げ、つくば市議会議員に当選。
  • 令和2年12月:つくば市議会の一般質問にて、オンライン授業の準備状況、各校でのオンライン授業の質の確保、コロナ禍で休校となった学校におけるオンライン授業の実施状況について質問したところ、つくば市から以下の答弁があった。

    • オンライン授業については、教育局から学校へモデルカリキュラムを提示しており、それを基に学校ごとに実態に応じた具体的なカリキュラムを作成するなど、準備は整っている。

    • 学校間格差が生じないように、オンライン学習で使用できる教材や実践例の作成、操作マニュアル等をまとめ、活用できるよう提供した。

    • 令和2年11月に休校した学校では、休校初日からオンライン授業を実施することができた。その実践については、教育局を通して各学校へ周知するとともに校長会で共通理解を図った。

    これらの答弁をふまえ、川久保からは、今後、オンライン授業の質をさらに高めるべく、各学校におけるカリキュラムの整備状況を把握し、状況に応じて改善を促していただくことを要望した。
  • 令和3年9月:緊急事態宣言に伴い、9月1日から12日までの間、全てのつくば市立小中学校学校および義務教育学校が臨時休業となり、オンライン学習が実施された。

  • 令和3年12月:つくば市議会の一般質問にて、令和3年9月に全校でオンライン学習が実施されたことをふまえ、教員・生徒・保護者から課題点についてどのような意見が上がっているか、またその課題点を解決するために既に行った対応と今後行う予定の対応について質問したところ、つくば市から以下の答弁があった。

    • 令和3年9月に行ったオンライン学習については、各学校による独自調査の結果を把握したり、ICT担当者へのヒアリングを行ったりして意見を集約した。

    • 課題として、オンライン学習を始めた際に、教員や学校によるコンピューターの活用スキルに違いがあった。また、教員および保護者からは、音声が途切れることがある、接続を保つために映像をオフのままにしなくてはならないなど、ネットワーク環境に関することが多く、児童生徒からは、分からないうちに進んでしまう、操作に慣れないため話しづらいという意見があった。

    • ネットワーク環境については、令和3年12月中に、児童生徒が学校でGIGA端末からインターネットに接続する際の回線の増設を行い、年度内には教職員が使用するネットワーク回線の増設を行う予定。さらに、それらのプロバイダ契約のプラン変更も行う予定。

    • オンライン学習の方法については、総合教育研究所が中心となって実施する学校への訪問研修や希望する教員への研修などを、来年度の計画に位置づけ、さらに充実させていく。