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伊那市立伊那小学校の公開学習指導研究会に参加しました

2026年2月7日に、伊那市立伊那小学校の公開学習指導研究会に参加しました。

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(▲選挙チェンジチャレンジの会の議員仲間とともに)


はじめに

長野県伊那市立伊那小学校は、総合学習を中核にした教育を行っていることで有名な学校です。

6年間のうち、クラス替えは3年生から4年生に進級する際の1回のみ。

1年生と4年生の時に、クラスごとに総合学習で取り組むテーマを決め、1〜3年生、4〜6年生の各3年間ずつ実践します。

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その取組について学ぶことができる機会として、年に一度、公開学習指導研究会が開催されています。


自由参観授業

1年生から6年生までの授業を自由に参観して回りました。

各授業のテーマは以下の通りです。

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この中で、特に印象に残ったのが4年春組の「みんなと食べたい おいしい焼き芋」の授業です。

4年春組では、おいしい焼き芋を自分たちで作ることを総合学習のテーマとして、6種類のさつま芋を栽培・収穫し、焼き方についても自分たちで考えて実践してきました。

この日の授業では、焼き芋の蜜を出すにはどうすれば良いかについて、これまでの実践をもとに話し合いを行っていました。

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どのような温度で焼くと良いかという議論の中で、「AIで調べたら65℃~70℃が良いらしい。」との発言があったのに対して、「自分たちの班は200℃で焼いたときに上手くいった。AIは自分で実験してないから信頼できない。」との意見が出ました。

担任の先生からは、「それって何の温度のこと?炉の表面、炉の中の空気、芋の中、色んな温度があるよね。」という思考を促す問いかけもあり、今後さらに実験を重ねていくことになりました。

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(▲教卓の上には、手製の炉と追加で購入したさつま芋の箱が置かれていました。)

授業後の担任の先生との懇談では、「授業を通して子ども達にどんな力をつけてほしいか?」との参観者からの質問に対し、担任の先生は「他人の喜びが自分の喜びになるという総合学習にしたい。それが子ども達の幸せにつながると思う。」と回答されていました。


共同参観授業・研究協議

事前の申込み時に選択した一つの授業をじっくりと参観した後、担任の先生と助言者の先生とともに研究協議を行いました。

ちなみに、授業の選択肢は以下の通りで、私は2年孝組を選択しました。

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共同参観授業

2年孝組では、2頭の雌羊(シロ・クロ)と1頭の雄羊(アオ)を飼育しています。
この日の授業では、3頭を連れてクローバー畑にお散歩に行くことが予定されていました。

まずは羊小屋のある中庭に集まります。
担任の先生は、はじめから散歩に行こうと提案するのではなく、子ども達に「今日はシロ・クロ・アオとどんな風に過ごしたい?お散歩に行くのでも良いし、中庭で遊ぶのでも良いよ。」と声をかけていました。

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お散歩に行く気満々のシロとクロに対し、小屋の横にじっと座り込むアオ。

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子ども達はシロ・クロ・アオの様子をしばらく観察した結果、シロ・クロとお散歩に行くチームと、アオと中庭に残るチームに分かれることにしました。

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お散歩に行くチームの子ども達は、シロ・クロと一緒に校舎の裏手の道を通ってクローバー畑まで移動。

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途中で落とした糞もしっかり拾っていました。

この男児は、(私が見る限り)誰からの指示も受けずに率先してホウキとチリ取りを持参し、散歩に同行していました。

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クローバー畑では、シロ・クロと一緒に遊ぶ子もいる一方で、子ども達だけでかけっこやおしくらまんじゅうをしている子や、先生の傍をなかなか離れない子など、それぞれの過ごし方をしていました。


研究協議

研究協議では、担任の先生と参観者との質疑応答と、助言者の先生からの講評が行われました。

担任の先生の話の中で、印象に残った内容は以下の通りです。

  • 散歩で大事にしているのは、羊と暮らす中でのびのびいられる時間。羊と関わってゆっくりいられる時間。
  • 子どもが自分で動き出せないときに、「動いて」と言うのは無粋。気を付けていることは「言わないこと」。
  • その子の一歩になるような声掛けはするが、ゴールに誘導するような声掛けは我慢する。


助言者の先生は、2年孝組の総合学習について、「羊の気持ちになり、その思いに応える喜びを子どもたちが味わう」ものであると仰っていました。

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その一例として、この日の授業中に、アオが散歩に行きたがらない様子を見て、自分は本当はクローバー畑に行きたいけれど、アオのために中庭に残ると決めた子のことを挙げていました。

また、「今日の学校では、狙いや目的に切り刻まれているのではないか。のんびりした時間、ほっと一息つける時間を学校に取り戻したい。」と仰っていたことも非常に印象的でした。


所感

伊那小学校における総合学習は、子ども達が3年間をかけて一つのテーマをじっくりと探究できるものであり、そこには実践を伴う深い学びがあると感じました。


4年春組の授業では、おいしい焼き芋を自分達で焼くという実践経験を通して、AIの情報を鵜呑みにせず、自分で試しながら改善していくことの大切さを子ども達は学んでいました。

また、授業を通して「他人の喜びが自分の喜びになる」人に育ってほしいという担任の先生の想いにも感銘を受けました。


2年孝組の授業では、羊との関わりの中で、子ども達が相手の気持ちを推し量り、自ら相手のために考えて行動できる力を養っていました。

また、クローバー畑で自由に過ごしている子ども達を見て、正直なところ「これが授業なのか?」と思ってしまいましたが、その後の研究協議で担任の先生や助言者の先生のお話を伺い、子ども達が羊と関わりながらのびのびとゆっくり過ごせる時間も、人として豊かに成長するうえで重要なのだと気付かされました。


AIが急速に台頭し、効率化が加速している現代社会において、伊那小学校における総合学習を中核にした教育は、これからの時代を生きる子ども達に必要な力を育むものであると感じました。